PRIMADULCINE(プリマデュルシン):コルチゾールの生合成を抑制し細胞外マトリックスを保護する機能を有するナチュラルコスメ成分(特許取得済)
科学的背景
シワや白髪の原因がストレスだったとしたら?
実際、多くの研究によって、環境や感情によって引き起こされる「慢性ストレス」と、シワや白髪のような「加齢のサイン」に関連性が示されています。
グリーンファーマは、サクラソウ(Primula veris L.)を原料としたエイジングケアのための自然由来の機能性成分「PRIMADULCINE」を開発しました。
作用機序
コルチゾールは、ストレス、不安、うつ病に関与する重要なホルモンです。これまで中枢神経系で発見されており、近年の研究では心理的および物理的ストレス(全環境曝露:エクスポソーム)下で、コルチゾールが皮膚、メラノサイト、真皮線維芽細胞、および毛包内でも合成されることが示されています。コルチゾールレベルが増加した結果、皮膚の老化 (Cho et al., 2017) や発毛障害 (Thom, 2016)が起こるとされています。
グリーンファーマは、コルチゾンからのコルチゾールの合成に関与する重要な酵素の1つである11β-hydroxysteroid deshydrogenase 1 (HSD1)に注目しました。
この酵素は、人間の皮膚や頭皮に発現しています。 HSD1のレベルは年齢や光ストレスとともに増加します。
Terao et al. (2014)は、HSD1阻害剤がコラーゲン合成を増加させ、真皮の機能(弾力性、反発力、水和)を回復することを示しました。
PRIMADULCINEは、HSD1に特異的に作用し、コルチゾンのコルチゾールへの変換をブロックすることにより、コルチゾールレベルとストレスによる皮膚の老化を抑制します。
本製品の原料
PRIMADULCINEはフランスのロワール渓谷で収穫された、サクラソウ科に属すハーブの一種であるPrimula verisを原料として製造されています。
Primula verisは、一般的にカウスリップやプリムローズとして知られており、春に最初に開花する植物であることから、ラテン語で「最初」を意味するprimus、「春」を意味するVerisから名付けられました。
科学的エビデンス
11β-HSD1の阻害による細胞ストレスの減少
IN SILICOテスト
PRIMADULCINE バイオマーカー (黄) と11β-HSD1 (緑)の相互作用
IN VITROテスト
正常ヒトケラチノサイトにおけるPRIMADULCINEの効果 (n=3)
(コントロールに対し**p<0.01 - 有意;***p<0.001 - 極めて有意)
PRIMADULCINEは、ケラチノサイトにおけるコルチゾールの生合成を用量依存的に阻害します。
皮膚充填特性
IN VITROテスト
正常ヒト線維芽細胞における1%PRIMADULCINEの効果 (n=6)
(コントロールに対し***p<0.001 - 極めて有意)
PRIMADULCINEは、ヒアルロン酸の生合成を47%増加させました。
細胞外マトリックスの回復
コラーゲンIIIの免疫染色(赤)
EXVIVO テスト
PRIMADULCINE + UVB
EXVIVO テスト
65歳白人女性の腹部皺除去摘出皮膚片における1% PRIMADULCINEの効果 (n=3)
(コントロールに対し**p<0.01 - 有意); (紫外線B波に対し***p<0.001 - 極めて有意)
PRIMADULCINEは、6日間でコラーゲンIIIの合成を73%増加させました。
エラスチンの免疫染色(緑)
EXVIVO テスト
65歳白人女性の腹部皺除去摘出皮膚片における1% PRIMADULCINEの効果 (n=3)
(コントロールに対し***p<0.001 - 極めて有意); (紫外線B波に対し***p<0.001 - 極めて有意)
PRIMADULCINEは、6日間でエラスチンの合成を74%増加させました。
技術データ
名称 | PRIMADULCINE®(プリマデュルシン) |
品番 | GPG000022 |
Inci 名 | Primula veris extract, Glycerin, Aqua |
成分表示名称 | セイヨウサクラソウエキス, グリセリン, 水 |
中国 | 認証済み |
COSMOS認証 | COSMOS Approved 取得済み |
滴定成分 | 3-O-triglycosylated avonoids (3-OTGF) |
自然由来の含有量 | 100% ISO16128規格に準拠 |
色・可溶性 | 金色から茶色の液体 1%配合で配合の色への影響なし:水溶性 |
最終製品における配合濃度 | 0.5-1% |